AI・工業・宇宙をテーマに国際特別講演・実践プログラムを実施
中国の技術教育機関から、日本人専門家として招聘
Astraporta株式会社 代表取締役CEO 稲波紀明は、中国・浙江省の安吉技術学院より日本人専門家として招聘を受け、国際交流・協力プログラムの一環として、AI(人工知能)と宇宙をテーマに、特別国際講演および実践型ワークショップを実施しました。
今回のプログラムは、AI、IoT、ロボット、機械、電子、電気、産業オートメーションなど、次世代産業を担う技術分野において、国際的な教育・技術交流を深めることを目的として安吉技術学院から招聘頂きました。
稲波は日本から招聘された専門家として、約1週間にわたる国際交流プログラムの中で、学生の皆様を対象に、
「AI × 工業 × 宇宙から考える未来産業」
をテーマとした講演・実習・ワークショップを行いました。

世界で急速に進む「AI × 製造業」の変革
講演の中心テーマの一つとなったのが、世界で急速に進むAIと製造業・工業分野の融合です。
生成AIは、文章や画像を作るためだけの技術ではありません。
製造現場においても、AI、IoT、ロボティクス、センシング、データ解析などが融合することで、生産工程、品質管理、設備保全、設計、商品開発など、さまざまな領域で大きな変革が始まっています。
講演では、主に以下のテーマを取り上げました。
・生成AI・AIエージェントの最新動向
・製造業におけるAI活用
・AIによる品質管理・異常検知
・IoTとスマートファクトリー
・ロボティクスとAIの融合
・産業オートメーションと自動化
・AIによる企業の生産性向上
・世界各国におけるAI・産業政策の動向
・AI時代に求められる技術者・人材
・AIを活用した新しいビジネスの創出
単に新しい技術を紹介するだけではなく、
「AIが今後、産業構造そのものをどのように変えていくのか」
という視点から、学生の皆様が現在学んでいる機械・電子・電気・制御などの技術とAIが、今後どのようにつながっていくのかをお伝えしました。

Astraportaが取り組む「企業のAI化」の実践知を中国へ
Astraportaでは、日本国内において「AI実践セミナー」を定期的に開催しています。
経営者や企業の皆様を対象に、生成AIを単に知識として学ぶのではなく、
・業務効率化
・営業
・マーケティング
・コンテンツ制作
・商品・サービス開発
・新規事業開発
など、実際の企業活動へAIを導入するための実践的な取り組みを推進しています。
今回の講演では、日本企業のAI活用を支援する中で蓄積してきた知見や事例についても、中国の学生の皆様に共有しました。
AI技術そのものを理解するだけではなく、「AIを自分たちの仕事や産業に、どう実装していくのか」
という実践的な視点を伝えました。
「AIを学ぶ」から「AIで新しい事業を創る」へ
今回のプログラムでは、一方向の講義だけではなく、参加者自身が考え、アイデアを生み出す実践型ワークショップも実施しました。
学生の皆様には、
「自分たちの産業や社会には、どのような課題があるのか?」
「その課題をAIによって解決するとしたら、何ができるのか?」
「そこから新しい製品・サービス・ビジネスを生み出せないか?」
という流れで、新しい事業アイデアを考えていただきました。
AIを単なる便利なツールとして利用するのではなく、
課題発見→AIによる解決→新しい価値の創造→事業化
まで発想を広げていくことが重要です。
これからのAI時代に求められるのは、AIを「使える人」だけではありません。
AIを活用して、新しい価値・製品・サービス・産業を生み出せる人材が、これまで以上に重要になるとAstraportaは考えています。

実践型プログラムを実施

工業技術の延長線上に広がる「宇宙産業」
プログラムでは、Astraportaならではのテーマとして、民間宇宙旅行と世界で拡大する宇宙産業についても紹介しました。
代表の稲波は、2005年に米国Virgin Galacticの民間宇宙旅行へ申し込みました。
以来約20年間にわたり、民間宇宙旅行が構想段階から実際の産業へと発展していく過程を、宇宙旅行申込者という当事者の立場から見続けています。
現在はAstraportaとして、自ら宇宙事業にも取り組んでいます。
講演では、宇宙旅行の発展を紹介するとともに、
「現在の工業技術が、将来の宇宙産業をどのように支えていくのか」
という視点についてもお話ししました。
AI、ロボティクス、IoT、センシング、通信、遠隔制御、精密加工、自動化など、現在の製造業を支えている多くの技術は、将来の宇宙開発や月面産業においても重要な基盤技術となっていきます。
つまり、「現在学んでいる工業技術の先に、宇宙という新しい産業がある」
ということです。
民間企業が宇宙事業を創る時代へ
宇宙は、かつて国家や一部の研究機関だけが取り組む領域でした。
しかし、民間宇宙旅行や民間企業による月面開発などが進む現在、宇宙は新しいビジネスを生み出す産業のフロンティアへと変わり始めています。
学生・教職員との国際交流
今回の訪問では、講演・実習だけではなく、安吉技術学院の学生・教職員の皆様との交流も行いました。
技術や教育について意見を交わす中で、日本と中国では異なる強みや考え方がある一方、AIや次世代産業を担う人材を育成する重要性については、多くの共通点があることを改めて感じる機会となりました。
国境を越えて、学生・教育機関・企業が知識や技術を共有することは、これからの新しい産業を創るうえでも非常に重要です。
安吉技術学院の関係者の皆様と。AI・工業・宇宙をテーマに日中の技術・教育交流を実施

現地企業・製造現場も訪問
今回の国際交流プログラムでは、講演・教育交流に加え、現地企業(FUJIKURA COMPOSITES Inc)の視察や技術交流も行いました。
実際の製造現場を訪問し、中国の企業がどのような技術・設備を活用しているのかを確認するとともに、現地関係者との意見交換を行いました。
AIやスマート製造について講義するだけではなく、実際の産業現場を見ることで、中国における製造業・工業技術の発展を直接知る貴重な機会となりました。

中国から日本人専門家として招聘 ― 新たな国際連携への第一歩
今回、中国の技術教育機関から日本人専門家として招聘いただき、AI・工業技術・宇宙という複数の領域を横断した講演・実習を実施できたことは、Astraportaにとっても非常に意義のある国際交流の機会となりました。
中国では、AI、ロボティクス、スマート製造などの分野が急速に発展しています。
一方、日本には、長年のものづくりによって培われてきた製造技術、品質管理、精密加工、現場改善などの強みがあります。
さらに、その先には世界規模で市場形成が進み始めている宇宙産業があります。
それぞれの国が持つ技術・知識・人材を国境を越えて結びつけることで、
新しい技術
新しい人材
新しい教育
そして、新しいビジネス
が生まれる可能性があります。
今回の招聘・講演を新たな一歩として、Astraporta株式会社は今後も、国内外の大学・教育機関・企業との交流・連携を積極的に進めてまいります。
そして、AIと宇宙という二つの成長分野を軸として、世界へ新しい事業と価値を生み出すことに挑戦してまいります。
Astraporta株式会社のミッションは、
「宇宙を、誰もが参加できる舞台にする。」
ことです。
AI・工業技術・宇宙をつなぎ、さらに国境を越えて人・企業・技術をつなぐことで、これまでにない未来の産業づくりに貢献してまいります。
最後になりましたが、このような貴重な機会をいただきました安吉技術学院の学生・教職員の皆様、ならびに国際交流プログラムの実現にご尽力いただきましたすべての関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
Astraporta株式会社
代表取締役CEO 稲波 紀明